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政策をくわしく

5.市町の状況に応じた子育て支援策を財政的に応援する「子育て支援応援交付金」(仮称)を創設します。
6.公立高校の魅力向上と県内高校生の多様な選択肢を応援する経済的負担軽減策を検討し支援を拡充します。
7.より多くの人が対象となる大学授業料の支援制度を創設
8.教職員が子どもたちに向き合う時間を確保するため、学校現場への人的支援を拡充
8.若者が県政に参画する「若者による兵庫未来委員会」(仮称)を創設

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ここから【副音声解説】 

こんにちは、「ともにひょうご」の湯川です。
政策とかがどうもピンとこないので、自分なりに、ふだんの稲村さんの言葉も付け足しながら、読み解いてみる【副音声版解説】。
 
■政策5「できないことは言わない。」

気になるこども若者施策の最初の5番…長いよね?
「市町の状況に応じた子育て支援策を財政的に応援する「子育て支援応援交付金」(仮称)を創設します。」
長いよね(2回目)。

なんでこうなっているかというと、子育て支援のほとんどは、住んでいる市や町がやるから。県が直接やれることって、実はそんなにない。
さらに、保育園の待機児童が問題のところ、少子化が問題のところ、一口に「子育て」といっても地域によってお困りごとがまったく違う。
だから県としては、「みんなの暮らしをいちばん知っている市や町が、よりナイスな支援をよりしっかりできるように、お金増やして支援するよ」というのが、いっちばん誠実な約束。
で、それを説明しているのだけど、長いよね(3回目)。
 
▶ 稲村さんの政策づくりに立ち会わせていただいて、「こだわり」をめっちゃ理解した(つもり)。それは

「できないことは言わない」

単純だけど、ほんまそう。
なんか選挙って、できもしないことをわかりやすく公約に掲げて、なんやったら通った後はすっかりそれ忘れた顔したり、あるいは公約がもう見えなくなるようなことしたりで、そんなことされ続けた私たちは「そういうもんだよね」と思わされてきたところがある。
でも、稲村さんはぜったいそれやらない、と言っている。
だから、掲げた30のアクションは、本当にやれることだし、本当にやりきることだ。
なので、めっちゃ誠実なこの文章みたいに、結局長くなる。
でもそれは、ウソやごまかしがないってことなんだぜ! 長いけどね!
 
 
■ 政策5・6・7「勉強嫌いの子もいろんな事情ある子も、大変な先生も」
ここは「より多くの若者に届くように」というのがポイントやな、と思ってます。
 
▶ 前知事のすべてを否定するわけじゃない、というの、意外と伝わってないんだなーと思います。いや、新しいトップは前のトップの目玉政策をちゃぶ台返しするイメージ多いんだけど、稲村さんはそんなこと言ってない。
「この3年間で、評価できる施策は引き継ぐ」と言ってます。
高校のエアコン外せとか言うわけない。だって、尼崎市でも、財政を引き締めながら、小中学校への空調整備、中学校給食、特別支援学校の建替、こども医療費助成の拡充…ってやってきたんだもん。そら、高校の環境整備を続けないはずがない。
 
▶ 対象が「県立高校」「県立大学」だけでいいのか?
県が直接何かできるのは、県立高校と県立大学だけ。だけど、県立大学の授業料無償化は、対象が同世代の約1.7%(予算約5億円)。実際に稲村さんが豊岡で話した芸術文化観光専門職大学の学生7名は、全員が県外から来ていて、対象外だった。
こども若者の「学ぶ」環境をしっかり支えるなら、(もちろん現状の支援対象の学生のハシゴを外すことないという前提で)より多くの若者と家庭を支援できる制度をつくっていこう…という話が、この6番と7番やと思ってます。その調整も、面倒だけどちゃんとやるぜ、と。
で、そのためには、いま限界を超えていると言われる、現場の学校の先生たちの働き方改革も必要よねというのも、ちゃんと8番に入っている。ナイス目配り。
 
▶ ちなみに中高生など学生支援を10年くらいしてきた私が、稲村さんの名前を知ったのは、尼崎のユースセンター出身の学生たちがなんかめっちゃ楽しそうだったからでした。
SDGsプロジェクトとかやると、わりと、いわゆるいい学校の学生たちがやってくるんですよね。でも尼崎の子たちは、勉強嫌いな子も、いろいろ事情がある子も、ほんま楽しそうに参加してくれてて。
いったい尼崎に何があったの? そしたら学生たちから、尼崎市長稲村さんが進める本気の「こどもまんなか」の話が出てきたのでした。
あの学生たちの顔が、稲村さんのこども若者施策の「ファクト」だと、思ってまっす。
 
 
■政策9:「伝言はだいたいズレる。」
 
▶ こども家庭庁が言っている「こどもの視点に立って意見を聴き、こどもにとっていちばんの利益を考える」って、簡単やけどなかなかできない。

誰かに伝言頼むと、だいたいズレちゃうじゃん?
こどもだって、(それが善意でも)なんか思惑ある大人が代弁するんじゃなくて、こどもの声がそのまま意思決定の場に出るのが大事。

単純だけど、これを宣言する、かたちにするって、めっちゃいいなと思う。
稲村さんのアクション30のうち、いちばん好きなの、これかもしれない。

 
▶尼崎のユースセンターを出発点に、クラファンしてスケボーパークつくっている学生チーム、めっちゃ楽しそうだよ。
未来は自分で決めたい、よな!

選挙権ないこどもたちに約束するっていうのも、大好きです。