政策をくわしく
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「なぜ基本姿勢がこんなに地味なのか」【副音声バージョン】
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こんにちは、「ともにひょうご」の湯川です。
政策とかがどうもピンとこないので、自分なりに、ふだんの稲村さんの言葉も付け足しながら読み解いてみる【副音声】シリーズ。
第1弾は、「基本姿勢」。これは、いわばOSみたいなものらしいです。WindowsとかMacとか。そこに「各政策」というアプリが乗っかってきて動くイメージ。なるほど。
では、”いなむらOS”は、どうなってるか。
■まずは、県民主役。
稲村さんはよく「住民がオーナー」と言います。株式会社なら、オーナーは株主であって、会社ではない。同じように、県の”オーナー”は県民であって、県庁ではない。
ちなみに「オーナー」というのは、証券会社出身の稲村さんらしいたとえやな、と感じてます。
県職員がみんな、(県庁組織でも県知事でもなく)「主役」である県民のために動くようになる。
それが1番めに来ているのは、いち住民として、めっちゃうれしく思ってます。
そういえば尼崎市でも「役所が住民の力を活用するのではなく、住民に使ってもらえる役所になる」を掲げていたはず!
■次の、地域力向上。
今回、稲村さんと兵庫五国を泊まりながらまわって、つくづく思いました。広い、兵庫県。ぜんぜん違う、兵庫県。神戸と赤穂と新温泉と、魅力も課題も本当に違う。
一方、子育ても経済活性化も、じつは暮らしに直結する市や町がやることが多くて、県が直接というのは意外と少ない(あるけど)。また全県一律でやっちゃったら、地域の実情に合わずに変なことになる可能性も高い。
なので、そこであえてなんかわかりやすくて派手なのを県や知事の人気取りためにやるのじゃなくて、ちゃんとそこに住んでいる人の事情をわかっている市や町を支えるかたちで実現していこうというのが、「バックアップ型県政」。
これは稲村さんが市長を12年をやった経験と、今回本当に多くの地域の人たちや市長さんたちと話した内容から出てきた、めっちゃリアルで大事な姿勢やと思います…地味だけど! 地味なんだけどねー!!
■最後の、未来への責任。
これも、もし選挙だけ考えるなら、「10年後の基礎体力を」というより、「3か月後にウエストがマイナス〇cm」みたいな、わかりやすいのを打ち出せばいいのに…と思わなくもないところ。んもう、地味やん!
でも稲村さんはめちゃくちゃまじめで、尼崎市でも相当厳しい財政を立て直しながらたとえば教育に使うお金を増やして教育最先端の自治体にしてきた経験があるので、いまそれよりお金の状況が厳しい兵庫県でも、より大きな規模でそれをやらなきゃいけないし、ちゃんとやんねん、と言っているのでした。
「こどもたちに、大人のツケを払わせたらあかん」という言葉に、私は個人的にドキュンでした。
<私の感想>
稲村さんは、ウソをつかないし、できもしないことも言わないです。そして、着手することが大事なんじゃなくて(着手することはもちろん尊いけど)、やり抜いて実現することが大事だと考えている。未来に、禍根や分断ではなく、成果という果実を残すために。
だから、やり抜くために、反対派も含めた多くのひとと対話を続け、「ともに」できるところを探し続けるスタイルをとる。
そういうのって、なんか地味なんですよね。「反対派をぶっつぶせー」とかいう方が、なんとなく格好良いし。
でも、「難しいこと、大変なことほど、みんなで力合わせな、でけへん。そのためには、現場の声、ひとりひとりが何を思っているのか聞くのがいちばん大事」というのが、阪神・淡路大震災でいろんなひとがゼロからルールをつくりながら自分たちの生活をもう一度立て直していった現場のボランティアから始まった、いなむらOSの基本姿勢なんやなーと感じてます。
…ちょっと地味やけどね!
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混乱に終止符を!
対話を通じて信頼を回復し、
【風通しの良い兵庫県政へ】
1.今回の内部告発にかかる県の一連の対応を検証します。
2.公益通報について、より高い信頼性のある仕組みに抜本改善します。
3.知事・副知事・議員なども対象に含むハラスメント防止条例を制定します。
4.職員が、知事ではなく県民の方を向いて仕事をすることでこそ評価される新たな人事・評価制度を導入します。
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こんにちは、「ともにひょうご」の湯川です。
政策とかがどうもピンとこないので、自分なりに、ふだんの稲村さんの言葉も付け足しながら、読み解いてみる【副音声版解説】。
■ 政策1-3「ピンチはチャンス。」
やっぱりいま、間違いなく兵庫県は混乱のなかにあると、私は感じています。
んで、「よし、混乱なんてなかったことにすっか!」と言ってどんどん次のことをするのではなくて、私たちの多くが初めて知った(少なくとも私は初めて知りました…)「公益通報」のことや、それがどうやったらちゃんと運用されるのかについて、振り返って「よりよい仕組み」にしていくのが、めっちゃ大事やと思ってます。
じゃないと、たくさんの人が辛かったり悲しかったりしたことがあって、「やっぱりこの状況でそのまま知事を続けるのは、ナシじゃない?」と(県民の代表としての)県議会の判断があって、だからお金もいっぱい使って県政もいったん止めてまで、いったんトップを選び直すことをやっている、その意味がない。
本当は何が問題だった? トップってそういうとき、どういうことをしたらいい? 組織としてこれから何を守れば、中の人も、県民も、守れる??
今回の一連のことを通じて学ばせていただいたから、次こそ、よりよくせねばねば。
…ってことじゃないかと思ってます。
▶ 稲村さんはよく、「ピンチはチャンス」といいます。ピンチのおかげで、みんなが危機感を持ち、それぞれ学び、変わるきっかけになる。
ピンチの時こそ、課題をオープンに洗い出し、知恵を寄せ合って解決法を考え、力を合わせて実現していく。
それは、阪神・淡路大震災のボランティアを原点とし、すんごい財政難の時の尼崎市を市長として率い、発砲事件というピンチから暴力団事務所ゼロを実現した、稲村さんだからこその、重みと希望がある言葉。
だいじょうぶ、希望を持とう!
私たちは、この春とは違う兵庫県を、つくることができる。
■ 政策4 「できない理由を並べるのではなく。」
「職員が、知事ではなく県民の方を向いて仕事をすることでこそ評価される新たな人事・評価制度を導入します。」
つまりいまは、知事を向いて仕事をすることが評価される組織になっているのではないか? ということ。
…えっとですね。実は私、2018年から5年間、広報官(のちアドバイザー)として、週に2日ほど兵庫県職員をしていました(なので前知事のもとでも、県職員でした)。
2018年に県庁に入り、仕事として頼まれた「職員の意識改革」を進めるにあたり、新たに広報ビジョンとして掲げたのが「県民主役」でした。なぜか。「県庁主役」になっていることが多い、と思ったから。
まぁこれ、大企業病でもあるんですよね。つい現場やエンドユーザーを忘れちゃう。でもさ、「顧客のことじゃなくて、社長の顔色ばっかりうかがっているヤツが出世する組織」って、みんなが腐っていくよね。
稲村さんからよく聞いたのが、「職員ってな、でけへん理由を並べがちやねんな。でもちゃうねん、住民と一緒に、どうやったらできるかって考えるのが、本当の職員の仕事やと思うねん」。
そのために稲村さんはたしか、たとえば職員が重要なポストに就くためには、住民といちばん近い地域の機関に行かないといけない、という制度を取り入れたりしたはず。住民のことわからんと、大事な仕事は任せられへん、と。
うん、そんな稲村さんなら、きっと県庁をしっかり変えてくれる!
その恩恵をいちばん受けるのは、間違いなく県民っす。うっす!
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負担を軽減しチャンスを拡大する。
「こども若者が幸せになる」兵庫県政
5.市町の状況に応じた子育て支援策を財政的に応援する「子育て支援応援交付金」(仮称)を創設します。
6.公立高校の魅力向上と県内高校生の多様な選択肢を応援する経済的負担軽減策を検討し支援を拡充します。
7.より多くの人が対象となる大学授業料の支援制度を創設
8.教職員が子どもたちに向き合う時間を確保するため、学校現場への人的支援を拡充
8.若者が県政に参画する「若者による兵庫未来委員会」(仮称)を創設 -
【副音声版解説】
こんにちは、「ともにひょうご」の湯川です。
政策とかがどうもピンとこないので、自分なりに、ふだんの稲村さんの言葉も付け足しながら、読み解いてみる【副音声版解説】。
■政策5「できないことは言わない。」
▶気になる「こども若者」の最初の5番。
長いよね?
「市町の状況に応じた子育て支援策を財政的に応援する「子育て支援応援交付金」(仮称)を創設します。」
長いよね(2回目)。
なんでこうなっているかというと、子育て支援のほとんどは、住んでいる市や町がやるから。県が直接やれることって、実はそんなにない。
さらに、保育園の待機児童が問題のところ、少子化が問題のところ、一口に「子育て」といっても地域によってお困りごとがまったく違う。
だから県としては、「みんなの暮らしをいちばん知っている市や町が、よりナイスな支援をよりしっかりできるように、お金増やして支援するよ」というのが、いっちばん誠実な約束。
で、それを説明しているのだけど、長いよね(3回目)。
▶ 稲村さんの政策づくりに立ち会わせていただいて、「こだわり」をめっちゃ理解した(つもり)。それは
・できないことは言わない
単純だけど、ほんまそう。
なんか選挙って、できもしないことをわかりやすく公約に掲げて、なんやったら通った後はすっかりそれ忘れた顔したり、あるいは公約がもう見えなくなるようなことしたりで、そんなことされ続けた私たちは「そういうもんだよね」と思わされてきたところがある。
でも、稲村さんはぜったいそれやらない、と言っている。
だから、掲げた30のアクションは、本当にやれることだし、本当にやりきることだ。
なので、めっちゃ誠実なこの文章みたいに、結局長くなる。
でもそれは、ウソやごまかしがないってことなんだぜ! 長いけどね!
■政策5・6・7「より多くの若者に届くように」
▶ 前知事のすべてを否定するわけじゃない、というの、意外と伝わってないんだなーと思います。いや、新しいトップは前のトップの目玉政策をちゃぶ台返しするイメージ多いんだけど、稲村さんはそんなこと言ってない。
「この3年間で、評価できる施策は引き継ぐ」と言ってます。
高校のエアコン外せとか言うわけない。だって、尼崎市でも、財政を引き締めながら、小中学校への空調整備、中学校給食、特別支援学校の建替、こども医療費助成の拡充…ってやってきたんだもん。そら、高校の環境整備を続けないはずがない。
▶ 対象が「県立高校」「県立大学」だけでいいのか?
県が直接何かできるのは、県立高校と県立大学だけ。だけど、県立大学の授業料無償化は、対象が同世代の約1.7%(予算約5億円)。実際に稲村さんが豊岡で話した芸術文化観光専門職大学の学生7名は、全員が県外から来ていて、対象外だった。
こども若者の「学ぶ」環境をしっかり支えるなら、(もちろん現状の支援対象の学生のハシゴを外すことないという前提で)より多くの若者と家庭を支援できる制度をつくっていこう…という話が、この6番と7番やと思ってます。その調整も、面倒だけどちゃんとやるぜ、と。
で、そのためには、いま限界を超えていると言われる、現場の学校の先生たちの働き方改革も必要よねというのも、ちゃんと8番に入っている。ナイス目配り。
▶ ちなみに中高生など学生支援を10年くらいしてきた私が、稲村さんの名前を知ったのは、尼崎のユースセンター出身の学生たちがなんかめっちゃ楽しそうだったからでした。
SDGsプロジェクトとかやると、わりと、いわゆるいい学校の学生たちがやってくるんですよね。でも尼崎の子たちは、勉強嫌いな子も、いろいろ事情がある子も、ほんま楽しそうに参加してくれてて。
いったい尼崎に何があったの? そしたら学生たちから、尼崎市長稲村さんが進める本気の「こどもまんなか」の話が出てきたのでした。
あの学生たちの顔が、稲村さんのこども若者施策の「ファクト」だと、思ってまっす。
■ 政策9
▶ こども家庭庁が言っている「こどもの視点に立って意見を聴き、こどもにとっていちばんの利益を考える」って、簡単やけどなかなかできない。
誰かに伝言頼むと、だいたいズレちゃうじゃん?
こどもだって、(それが善意でも)なんか思惑ある大人が代弁するんじゃなくて、こどもの声がそのまま意思決定の場に出るのが大事。
単純だけど、これを宣言する、かたちにするって、めっちゃいいなと思う。
稲村さんのアクション30のうち、いちばん好きなの、これかもしれない。
▶尼崎のユースセンターを出発点に、クラファンしてスケボーパークつくっている学生チーム、めっちゃ楽しそうだよ。
未来は自分で決めたい、よな!
選挙権ないこどもたちに約束するっていうのも、大好き。