私たちが
稲村さんを推薦する理由
(社会起業家/元兵庫県広報官)
私たちとともに、希望とともに。
行政や政治を、すっかり諦めていた。
私は2018年から、兵庫県庁で初の官民複業として、広報官(後アドバイザー)をつとめていました。いわゆる井戸県政で4年、斎藤県政で1年、合計5年間となります。
現場に入り、職員の方々はまじめなことが多い一方、そのまじめさが組織内部のみに向けられることが少なくないと感じました。そこで私は県の統一コンセプトを「県民主役・地域主導」とし、それを象徴する「U5H 兵庫五国連邦」プロジェクトを立ち上げ、職員が県庁内部ではなく県民を向いて業務を行うための意識改革に取り組みました。
2023年、慰留をいただいたものの辞任したのは、当時の状況では自分の仕事を果たすことができないと考えたからです。当時の私は、行政や政治を自らの手で変えることを、諦めかけていたのだと思います。
「住民主役で、住民とともに、地域をつくる」の実績。
広報官時代に、尼崎市長をされていた稲村さんの首長としての手腕や実績、とくに中高生など次世代の声をしっかり聞きながら形にしていく若者支援施策、住民主役の官民協働を形にする市民提案制度の実現などを見ていて、素敵だなと思っていました。
とくに、私は民間で中高生による政策提言チャレンジプロジェクトをしたり、主婦による議員への政策提言プロジェクトをしたり、また大学で「市民協働参画論」を教えていることもあり、「住民主役で、住民とともに、地域をつくる」稲村さんの取り組みの本気度とその成果には、本当に感銘を受けていました。
現在、尼崎市はユースワーク(次世代支援)で日本トップレベルの取り組みを行っており、全国から視察がひっきりなしに訪れます。また実際、尼崎の学校やユースセンターに通う学生たちが、自分たちで未来を描き、地域の企業やNPOや行政などさまざまな人々とともに実現し、とてもいきいきと誇らしげに過ごしていることを、私は学生支援活動を通じて日々感じてきました。
真摯さ、実行力、経営感覚、熱い思い、飾らない人柄。
今年、園田学園女子大学経営学部で、客員教授になられていた稲村和美さんと知り合いました。
そして直接お目にかかってお話をすると、首長の座という「権力」に自分が取り込まれないよう気をつけていたという真摯さ、次世代を利用するのではなくしっかり次世代が主体の挑戦の場を作りきる実行力、意外と(?)なかなか政治家や行政職員にはない経営管理と組織経営の感覚、なにより反対派も含めた住民と対話しながら合意形成をしてともに進む住民自治への熱い思い、そして飾らない人柄に、なんと信頼できる、なんて素敵な人なのだろう! と心が踊りました。
「この人となら」。私たちとともに、希望とともに。
今回、兵庫県で起こった一連の出来事について、もちろんいろいろありますが、稲村さんは、何よりも県民不在の県政の在り方について憤っていました。
この半年間、日々の報道を私は絶望的な思いで眺めてきましたが、稲村さんとなら、住民主体の、対話と協働による県政が実現するかもしれないと、希望を抱くことができました。
これからの兵庫を、県民主体でともにつくっていく新しいリーダーは、稲村和美さんしかないと思っています。
ともにつくる 兵庫みらいの会
代表世話人 湯川佳奈

プロフィール
社会起業家/元兵庫県広報官
1973年、長崎出身。早稲田大学法学部在学中、現シリアルアントレプレナー・孫泰蔵氏の学生起業に参加、その後Yahoo! JAPAN創設メンバーに。退社後はスペインに移住し、「ほぼ日刊イトイ新聞」他でフリーライターとして活動。
10年後に帰国し、神戸を拠点に、産学官民連携の社会教育機関「NPO法人リベルタ学舎」、多様な働き方を実現する広報プロダクション「なりわいカンパニー株式会社」を創設。48歳で神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程(前期)に通い、アントレプレナーシップ教育の研究をする。自らの起業と、創業支援および政策提言支援を通じて、個人の主体的な社会参加実現に取り組む。
兵庫県初代広報官(後アドバイザー/~2023年3月)。
関西ベンチャー学会理事、武庫川女子大学経営学部非常勤講師、園田女子学園大学経営学部非常勤講師等。
主婦による政策提言「一億総満足社会 政策オーディション」で日本マニフェスト対象特別賞受賞(2016)。
著書4冊。